煙突は取り付ける位置が重要 – 石窯(ピザ窯)に取り付ける煙突の機能と効果とは?

石窯の煙突 石窯とは?

石窯(ピザ窯)のに取り付ける煙突の機能・効果

石窯の煙突

石窯(ピザ窯)に取り付ける煙突は、石窯内の理想的な空気の流れを作るために設置が必要な装置です。

石窯は。燃焼室で燃料(薪)を燃やしたあとの空気を、窯の外に出して新しい空気を取り入れないと、燃料(薪)を燃やす力も弱くなり、窯内の耐火レンガの温度は中々上昇してくれません。その為に、煙突で炉内の空気を引き抜いて、新しい新鮮な空気を炉内に取り入れるわけです。

ただし、開口部を正しい位置に設計した石窯、特にアーチ形状をした天井の石窯は、炉内に薪を詰め過ぎないかぎり、空気の流れも十分に起こりますので、煙突がなくてもしっかりと働きます。必ずしも全ての石窯に煙突の設置が必要なわけではありません。煙突が付いていない石窯の製作例はたくさんあります。

石窯の調理機能は炎の熱放射を窯内に閉じ込めて耐火レンガの放射熱で調理することにありますので、熱が流出する経路である煙突は取り付ける位置とサイズを慎重に決める必要があります。

ピザ焼きをメインとする方は窯口から煙や熱気が出てきて、熱気でやけどしをないようにするために煙突を取り付ける方もおられます。

石窯(ピザ窯)の煙突の理想的な位置。

煙突の理想的な機能は、燃料(薪)を燃やしたあとの余計な空気(煙)を排出し、熱は出来るだけ排出しないようにすることです。

もし石窯の天井の高い位置(アーチ部分の頂点など)に煙突があると、ここから高温の熱がまとめて逃げてしまうので、非常に効率の悪い石窯になってしまいます。

反対に、煙突の位置が低すぎたり狭すぎたりすると、燃料(薪)を燃やしたあとの余計な空気(煙)が排出されにくくなり、窯内の空気の流が悪くなり、薪の燃焼力が弱くなってしまいます。

理想的な煙突の位置は薪の位置からなるべく離れた開口部もしくは扉のすぐ後側で、なるべく開口部の上部に近い位置にあり、石窯内部の高さの三分の二ほどの位置に設置するのが理想的です。

この位置に煙突があると、下向きに空気を引き抜くことができ、また熱も逃がしにくくなります。

石窯ダンパーで空気の排出を調整。

石窯の煙突

石窯(ピザ窯)に煙突を設置せる場合は、煙突からの熱の損失を調整出来るようにするために、石窯ダンパーという遮蔽装置をつけるのが一般的です。

石窯ダンパーというのは、煙突内部の空気の流れを調整する機能があるものの総称で、鉄板で抜き差し出来るように作ってあったり、耐火レンガを置くだけで調整したりしたものもあります。

石窯ダンパーの使い方は、煙突によって新鮮な空気を取り入れて、薪を効率よく燃やし石窯の温度を上げてから、蓄熱時にはダンパーを閉じて、煙突から熱が無駄に逃げないようします。

少し大きめのサイズの煙突を設置しておいて、石窯ダンパーで、排気量の調整を出来るようにしておくのが理想的です。

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